屋根塗装の上塗りはなぜ2回?|メーカー標準施工仕様を守る理由

2026.09.19

屋根塗装の上塗り。
「1回塗ってきれいになれば、それでいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

メーカー標準施工を守る理由

しかし、塗装で大切なのは、単に「何回塗ったか」だけではありません。

塗料には、一つひとつの商品ごとにメーカーが定めた標準施工仕様があります。

標準施工仕様には、主に次のような施工条件が定められています。

  • 希釈率
    塗料をどの程度希釈して使用するのか。
  • 塗布量
    1㎡あたりに必要な塗料の量。必要な塗布量を確保するため、塗料や施工箇所に合わせてローラーなどの施工道具も選定します。
  • 乾燥時間
    次の工程へ進むまでに必要な乾燥時間。
  • 塗り重ね可能時間
    次の塗装を行うことができる時間の範囲。規定の時間を大きく超えた場合には、そのまま塗り重ねるのではなく、製品仕様に応じて目荒らしなどの下地処理が必要になる場合があります。
  • 塗り重ね回数
    下塗り・中塗り・上塗りなど、その塗料の性能を発揮するために必要とされる塗装回数。

これらにはそれぞれ意味があります。

例えば、必要以上に希釈したり、塗布量が不足したり、十分に乾燥する前に次の工程へ進んだり、必要な塗り回数を減らしたりすれば、塗膜の厚みや密着性、仕上がりなどに影響し、施工不良につながる可能性があります。

また、本来その塗料が持っている性能を十分に発揮できない原因にもなります。

高性能な塗料を使用することも大切ですが、その塗料をメーカーが定めた方法で正しく施工することも同じくらい大切だと、ならペイントでは考えています。

現場に入る前に使用材料の仕様を確認

塗料は、メーカーや商品が変われば施工方法や条件も変わります。

そのため、ならペイントでは現場に入ってから確認するのではなく、施工前に使用する材料の仕様書・施工要領などを確認し、希釈率・塗布量・乾燥時間・塗り重ね可能時間・塗り回数などを把握したうえで作業を進めています。

「いつもこのやり方だから」ではなく、今回使用する塗料では、メーカーがどのような施工を求めているのか。

そこを確認したうえで、一工程ずつ施工します。

塗装した直後は、施工方法に違いがあっても同じようにきれいに見えることがあります。

だからこそ、完成すると見えなくなる工程まで大切にする。

ならペイントでは、使用する塗料が持つ性能をできる限り発揮できるよう、メーカー標準施工仕様に沿った施工を基本としています。

今回使用したエスケー化研「エスケープレミアムルーフSi」も、標準施工仕様では上塗り2回となっています。

今回は実際の施工写真とメーカー資料を見ながら、なぜ上塗りを2回施工するのかをご紹介します。

上塗り1回目の状態です。
写真を見ると、1回目の時点でも色が付き、艶も出ています。
一見すると「これで完成でもいいのでは?」と思えるかもしれません。
しかし、見た目がきれいになったことだけで塗装は完成ではありません。

【メーカー標準施工仕様】
エスケー化研「エスケープレミアムルーフSi」の標準施工仕様です。
上塗りの欄には、**塗回数「2」**と明記されています。また、所要量や工程間の乾燥時間についても基準が定められています。
塗料は、メーカーが定めた施工仕様に沿って使用することが、その塗料に期待される性能や仕上がりにつなげるうえで重要です。
ならペイントでは、ただ色を付けてきれいにするのではなく、使用する塗料の施工仕様を確認しながら作業を進めています

こちらが上塗り2回目まで施工した状態です。
1回目を十分に乾燥させた後、2回目の上塗りを施工します。
規定の工程を重ねることで必要な塗膜を確保し、色や艶を均一に整えながら仕上げていきます。
写真では、光を反射する屋根表面の艶や仕上がりの状態も確認できます。

上から3枚が上塗り2回塗装。その下からは上塗り1回目です。
完成すると見えなくなるからこそ
塗装工事は、完成すると「何回塗ったのか」「どのような下地処理をしたのか」が分かりにくくなります。
だからこそ、ならペイントでは施工途中の工程も大切にしています。
今回のエスケープレミアムルーフSiも、メーカーの標準施工仕様に沿って上塗りを2回施工しました。大手塗料メーカー(エスケー化研など)の公式マニュアル(仕様書)には、寒冷地であっても全国共通で「必ず上塗りは2回行うこと」と明確に規定されています。
雪国だからこそ「2回塗り」が必要な2つの理由
① 雪の摩擦は想像以上に凄まじいから
冬の間、屋根に積もった何トンもの雪が滑り落ちるとき、屋根の表面には凄まじい摩擦(引っかき抵抗)がかかります。1回塗りの薄い塗膜では、雪の摩擦であっという間に擦り切れてしまい、わずか数年でサビが出てきてしまいます。
② メーカーの仕様書にも「厚く塗れ」と書いてある
私がメインで使用している最高級塗料(エスケープレミアムルーフSiなど)の仕様書には、寒冷地向けの注意書きとしてこう書かれています。
「積雪の影響を最も受けやすい軒先の部分などは、こすりつけるように増し塗り(厚塗り)を行ってください」
メーカー自身が「雪国は雪で削れるから、むしろ普通より厚く塗りなさい」と指示しているのです。
「きれいに見えるから完成」ではなく、決められた工程をきちんと施工する。
塗料が本来想定されている性能を発揮できるよう、塗布量・塗り回数・乾燥時間などを確認しながら、一つひとつの工程を確実に施工していきます。
大館市・鹿角市で屋根塗装をご検討の際は、使用する塗料だけでなく、**「どのような工程で施工するのか」**も業者選びの一つのポイントとして確認してみてください。

 

 

 

 

 

 

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